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2013年12月06日 第185回 臨時国会 議院運営委員会 【766】 - 発言

中国による防空識別圏設定に抗議し撤回をもとめる決議に対し発言

 2013年12月6日、衆院本会議で「中国による防空識別圏設定に抗議し撤回をもとめる決議」が全会一致で採決されました。佐々木憲昭議員は、本会議に先立つ議院運営委員会で意見表明をしました。

議事録

○逢沢委員長 これより会議を開きます。
 まず、決議案の取扱いに関する件についてでありますが、本日、逢沢一郎君外十二名から、自由民主党、民主党・無所属クラブ、日本維新の会、公明党、みんなの党、生活の党の六会派共同提案による中国による防空識別圏設定に抗議し撤回を求める決議案が提出されました。
 この際、発言を求められておりますので、これを許します。佐々木憲昭君。
○佐々木(憲)委員 決議案について発言します。
 今回、中国政府が、尖閣諸島を含む東シナ海の公海上空に防空識別区を一方的に設定し、公海上空における飛行の自由を制限する措置をとったことは、軍事的緊張を高めるものであり、私たち日本共産党は、こうした措置の撤回を強く要求してまいりました。
 十二月二日月曜日に自民党から決議案の提案があった際、私は、三つの考え方を提起いたしました。
 決議に理念的な価値観を入れず、事実に基づいて、冷静な対応をとるということであります。
 その上で、具体的に、特に、次の二点を指摘いたしました。
 案文にあった、必要なあらゆる措置をとるという表現は、軍事的対応を含むものとなりかねないもので、削除すること。
 また、外務大臣談話や自民党談話にも載っていない跳びはねた言葉は削るべきであると申し上げ、幾つかの削除箇所も提示をいたしました。
 各党持ち帰りの上、十二月四日の議運理事会に提示された最終的な案文は、我が党の主張が一定程度反映されております。
 しかし、「尖閣諸島の領空をあたかも「中国の領空」であるかのごとく扱っていることは」という文脈で、「領土主権への重大な侵害行為」と断じるのは、外務大臣談話でも使っていない言葉であり、過剰で断定的な表現ではないかと思います。
 以上を指摘した上で、決議案には賛成の態度を表明いたします。
○逢沢委員長 その他、ございますか。
 それでは、本決議案は、本日の本会議において議題とするに御異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○逢沢委員長 御異議なしと認めます。よって、そのように決定いたしました。
 なお、本決議案の趣旨弁明は、提出者の私、逢沢一郎が行います。
 また、本決議に対しまして、内閣を代表して、岸田外務大臣から発言があります。

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