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金権・腐敗政治

2011年09月30日 第178回 臨時国会 議院運営委員会 【632】 - 発言

石川知裕議員の議員辞職勧告決議案を継続審議とするか各党が意見表明

 2011年9月30日、第178回臨時国会閉会日のこの日、議院運営委員会で、石川知裕議員の議員辞職勧告決議案を、継続審議とするかどうか、各党が意見を述べました。
 継続審議としないことになりました。

議事録

○小平委員長 これより会議を開きます。
 まず、閉会中審査に関する件についてお諮りいたします。
 この際、松野頼久君から発言を求められておりますので、これを許します。松野頼久君。
○松野(頼)委員 議員石川知裕君の議員辞職勧告決議案を閉会中審査に付することに反対する理由を申し上げます。
 第一の理由は、正当な選挙で選ばれた議員がその職を辞するか否かについては、みずからの行為の結果に基づいて、議員本人がその責任において判断するべきであります。
 第二に、現在、議員の身分は、憲法、国会法、公職選挙法等において手厚く保障されており、議員の身分を失う要件は、任期満了、辞職、被選資格の喪失、懲罰による除名など、憲法、法律において厳格に決められていることは、各議員御承知のとおりであります。これらを考慮すれば、議員辞職勧告という重大な決議を軽々しく扱うべきではないと考えます。
 第三に、この問題は司法の場で明らかにすることが適当であると考えます。対象議員がだれであれ、罪状の確定をしていない者に、我々は何の資格があって議員辞職を求めることができるのか、厳しく問われるべきだと考えます。
 我々は、国政を預かる国民の代表として、日本の未来を考え、健全な民主政治の発展、議会制民主主義の確立を願うという立場にいることを強く申し上げ、反対の理由といたします。
 以上であります。
○小平委員長 菅義偉君。
○菅(義)委員 私たちは、国会議員として、政治倫理綱領というものを各党の合意の中でつくっています。まさに、国民から与えられた権能を行使するという倫理観を持って、常に清廉でなきゃならない。
 そういう中で、今回の石川議員に対しての東京地裁の有罪判決というのは、政治資金規正法の中の虚偽記載、これは明らかですから、極めて重い。
 ですから、私たちは、1日も早く議員辞職をすべきだ、そういうことでこの提案をしていますので、今国会、きょうで終わるんですけれども、次の国会に継続審議というものを強く求めます。
○小平委員長 遠藤乙彦君。
○遠藤(乙)委員 石川知裕君につきましては、去る9月26日、東京地裁が、禁錮2年、執行猶予3年の厳しい有罪判決を言い渡したわけであります。
 判決では、収支報告書につじつま合わせの虚偽記載や不記載があることを指摘しまして、今回の事件は、政治資金規正法の趣旨にもとる、それ自体悪質な犯行というべきである、また、政治活動や政治資金の流れに対する国民の不信感を増大させたものというほかなく、社会的影響を看過することはできないと、厳しく断罪をしております。
 石川知裕君に対しましては、既に過去2回の勧告が出ております。今回3回目になるわけでありますが、国会と政治家に高い倫理観が求められる中、虚偽記載は国民に対して許されざる背信行為であり、石川君は潔く政治的道義的責任を果たすべきであったと考えます。しかし、今日に至るまで、石川君は、事実関係についての真摯な説明を怠り、国民の負託と信頼に背き続けたまま議員職にとどまっております。
 したがいまして、ぜひとも、本決議案を継続し、早期に審議をし、勧告を実現すべきだと考えます。
○小平委員長 佐々木憲昭君。
○佐々木(憲)委員 東京地裁の判決では、石川君を初め3名の小沢一郎氏の元秘書に対して、政治資金規正法違反で有罪判決を出しました。こういう点を考えれば、辞職に値する状況であるということは明らかであります。
 同時に、我々としては、国会の場での説明責任ということを辞職の前にきちんと果たしていただかなければならない、このように考えております。岡田幹事長は、国会で何らかの形で説明しなければならない、こう明言をされているわけでありまして、我々は、国会の場で、当然、証人喚問を行い、真相究明と政治的道義的責任を明らかにするということが必要だと考えております。
 判決の中を見ますと、大久保被告あるいは石川被告は、水谷建設社長の証言、合計1億円を手渡したということについて信用できると断定をしまして、水谷建設からの裏献金、裏金を隠ぺいすることが政治資金収支報告書の虚偽記載の動機だった、こう認定をしているわけでありまして、公共事業をめぐる税金の還流疑惑というのは一層深まったと言わざるを得ません。
 したがいまして、辞職勧告決議については、閉会中、当然、継続して審議を行い、優先して、小沢一郎氏それから石川知裕議員の証人喚問をきちっと行うということを主張しておきたいと思います。
○小平委員長 それでは、逢沢一郎君外5名提出の議員石川知裕君の議員辞職勧告に関する決議案につきまして、議長に対し、閉会中審査の申し出をするに賛成の諸君の挙手を求めます。
    〔賛成者挙手〕
○小平委員長 挙手少数。よって、本案は閉会中審査の申し出をしないことに決定いたしました。
 次に、
 国会法等改正に関する件
 議長よりの諮問事項
 その他議院運営委員会の所管に属する事項
以上の各件につきまして、議長に対し、閉会中審査の申し出をいたしたいと存じますが、御異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○小平委員長 御異議なしと認めます。よって、そのように決定いたしました。

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