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その他

2010年05月31日 第174回 通常国会 議院運営員会 【575】 - 発言

民主党の強権的国会運営を厳しく批判

 2010年5月31日、28日の総務委員会でわずか6時間の審議で与党が「強行採決」した郵政関連法案について、野党側が「審議不十分」だとして委員会に差し戻すよう要請したにもかかわらず、民主党はそれを無視して衆議院本会議に強引に上程し採決を強行しました。
 佐々木憲昭議員は、議院運営委員会で、このような強権的国会運営を厳しく批判しました。

 野党4党の国対委員長が横路議長に申し入れをしているさなかに、議長が「とにかくやらせていただく」と述べて、一方的に本会議開始のベルをならすという異常な事態となりました。
 本会議では、日本共産党の塩川鉄也議員が郵政関連法案について反対討論を行いました。
 それに先立ち、東・経済産業委員長の解任決議案、赤松・農林水産大臣の不信任案が提案され、趣旨説明の後、討論がおこなわれ、日本共産党は吉井英勝議員、赤嶺政賢議員が、それぞれ討論に立ちました。これらは、民主党によって否決されました。
 その他、委員会から上程された法案処理などをおこない、結局、本会議が終了したのは夜中の11時半になりました

議事録

○佐々木(憲)委員 本日の議運委員会それから理事会を与野党の合意のないまま強行されたことに、強く抗議をしたいと思います。
 野党四党の国対委員長が、与野党の国対委員長会談を開いて国会の運営について話し合いをしよう、こういう呼びかけを民主党国対委員長にしたところ、各党を回ったんだからその必要はない、こういう答えでありました。
 しかし、それをやらないまま、こういう形で理事会、委員会を強行するというのは、物事の筋道からいっておかしいというふうに思っております。きちっとした、国会運営全体についての話し合いをした上でやるべきだということを申し上げておきたいと思います。
 それから、金曜日の総務委員会の強行採決は、これも理事会での合意は一切ありません。総務委員長の強行採決という形になったことはまことに遺憾であり、これはもとに戻して審議をやり直すということが当然であるにもかかわらず、きょうの本会議の議題として上程するということは許すわけにはまいりません。
 定例日でもない月曜日にこのような本会議立てを行ったことは、野党側からの経済産業委員長の解任決議案、農水大臣の不信任決議案、これが出されたからであって、その処理を行うまでにとどめるというのが筋であって、それを悪乗りして、強行採決をしたこの郵政法案まで議題にのせるということは認めるわけにはまいりません。当然、これは差し戻すというのが筋でございます。
 また、野党が要求している普天間問題での予算委員会の集中審議についても、山岡国対委員長は、一定の段階で、結論が出たところで国会での審議を行う、こういう約束をされていたにもかかわらず、集中のための予算委員会を開くということは一切その言明もなく、あるいは、国会でいつやるのか、その言明もきょうは全くありませんでした、検討しますということでありました。
 これでは、国対委員長が5月の末の段階で一定の結論が出たときに対応すると言っていたあの言葉は、一体何なのかということになるわけでございます。したがって、この点でも非常に重大な運営上の問題があるというふうに指摘せざるを得ません。
 与野党の合意なしに、議題をこういう形で次々と一方的に民主党の都合だけで強行するということには、当然、我々は反対であります。

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