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財政(予算・公共事業) (国有財産)

2001年06月06日 第151回 通常国会 財務金融委員会 【133】 - 討論

国有財産法議決案件への反対討論

議事録

○佐々木(憲)委員 私は、日本共産党を代表して、政府提出の国有財産法第13条第一項の規定に基づき、国会の議決を求めるの件に反対する討論を行います。
 今回の議決は、京都迎賓館を建設するために、環境省所管の公共用財産である京都御苑の一部を内閣府所管の公用財産とするものです。
 反対する第一の理由は、議決の目的である京都迎賓館建設がむだな公共事業の典型であることです。
 最近の12年間で、京都を訪れた国公賓は13人。平均して年間一名にすぎないのが実態です。深刻な財政難の今、220億円もの税金を使って新たに二つ目の迎賓館を建設する必要は全くありません。
 この計画は、国民が選んだむだな百の公共事業の一つに選ばれています。さらに、京都市都市計画審議会には市民から短期間に5163通の意見書が寄せられ、賛成は一つもありませんでした。国民も京都市民も必要性を感じておらず、むだだと判定している京都迎賓館の建設は、直ちに撤回すべきです。
 第二に、本来国民公園である京都御苑の中には迎賓施設などは建てられないにもかかわらず、ごり押しで手続を強行していることです。
 京都御苑は、絶滅危惧種のオオタカが飛来し、準絶滅危惧種のタシロランが群生し、名水がわき出るなど、大都市にある公園としては世界でも有数の自然公園です。多くの識者から迎賓館建設が御苑の生態系に影響を与えることが警告されているにもかかわらず、建設主体である旧総理府の調査をうのみにして、最低限必要な第三者による環境調査すら行っていません。また、建築基準法や都市計画法の建築規制を二重三重にゆがめ、手続を強行してきたのが実態です。
 今回の議決は、事業の必要性もなく、推進の仕方も問題のある京都迎賓館を建設するために行うものです。こうした議決には断じて賛成できないことを述べて、日本共産党を代表しての私の反対討論を終わります。(拍手)

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